「彗星と遭う」
それでも、野球が好きなあなたへ。
中学野球世界大会で、日本は〝世界一〟という称号を手にした。
その時、投手としてマウンドにいた空野彗は、
中学生ながら152キロを記録し、
怪物と呼ばれた。
その時、捕手であった武山一星は、
全試合でマスクを被ってリードを、打っては四番とマルチの才能を発揮し、
天才と呼ばれた。
突出した実力を持っていながら世界一という実績をも手に入れた二人は、
瞬く間に高校野球界の中心に。
二人の元には、多数の高校からオファーが届いた。
――が、二人が選んだのは、
地元である埼玉の県立高である彩星高校だった。
部員数は70名弱。
数こそ立派だが、その実は夏の大会で三年連続一回戦負けの弱小校一歩手前な
崖っぷちにいる中堅高校だ。
天才は、ある理由で野球を諦めるためにその高校へ入学した。
各々の別の意思を持って選んだ高校で、
本来会うはずのなかった運命が交差する。
時には衝突し、
時には協力しながらも、
共に高校野球の頂へ挑むこととなる。
縦横無尽に運命という荒波を駆け抜けていった二人は、
いつしか二人の名を冠して
〝彗星バッテリー〟
と呼ばれるようになり、
高校野球だけではなく野球界を賑わせることとなる。
〝彗星〟
闇夜に突然、怪しげな尾と共に現れるソレは、
ある人には願いを叶える吉兆となり、
ある人には夢を奪う凶兆であると言われている。
この物語は、
〝彗星と呼ばれる二人〟と、
人を惑わす存在と
〝遭ってしまった〟人達の物語。
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第二部イラストは和輝こころ様(@honeybanana1 )、ロゴははわしはら様(@hrhr_wgs)に描いていただきました!
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第三部イラストはNYAZU様(https://skima.jp/profile?id=156412)に書いていただきました!
ロゴは前回に引き続きわしはら様(@hrhr_wgs)のものを利用させていただいています。